バークシャーは、一貫した品質で高性能のコンタミネーション・コントロール製品を開発・製造しています。当社独自の品質基準に沿った精密なプロセスを遵守することで、一貫した品質を生み出しています。

ワイパーの試験方法

バークシャーでは、清浄度管理の専門家がもっとも重要であると確認したワイパーの特性を試験しています。当社が採用している試験方法は、製品開発と品質保証にとって不可欠なものです。すべての試験方法は、IEST(Institute of Environmental Sciences and Technology:米国環境科学技術研究所)の規格「IEST-RP-CC004.3: Evaluating Wiping Materials Used in Cleanrooms and Other Controlled Environments(IEST-RP-CC004.3:クリーンルームと他の高清浄度が求められる環境で使用されるワイパー素材の評価)」に基づいています。

ワイパーの試験方法は以下のとおりです。

発塵、脱落繊維に関する試験

脱落繊維

二軸撹拌機を使ってワイパーを水中で5分間撹拌します。水中に放出された脱落繊維をフィルターで濾過し、繊維数を顕微鏡で測定します。結果は、ワイパー1平方センチメートル当たりの100µm以上の繊維数で示されます。[IEST-RP.CC004.3, Section 6.2.2.2]

液中発塵/二軸振とう試験/軌道振とう試験

ワイパーを二軸軌道式振とう機を用いて水で5分間洗浄します。その後、水中に放出された発塵を液中発塵カウンターで測定します。放出された粒子の総数をワイパーの面積で除算します。結果はワイパー1平方センチメートルあたり0.5µm以上の発塵数で表されます。[IEST-RP.CC004.3, Section 6.1.3 / IEST-RP-CC004.3, Section 6.14]

気中発塵/ヘルムケドラム法

管理された条件下で、10枚のワイパーをドラムの中で回転させ、ワイパー生地から粒子を放出させます。空気中に放出された発塵数を気中発塵カウンターで測定します。結果は、1枚のワイパーにつき、抽出された空気中の1立方フィート(約0.0283立方メートル)あたりの発塵数で示されます。[IEST-RP-CC003.4 Section B2.5]

吸水性に関する試験

吸水量

サンプルのワイパーに可能な限りの量の液体を十分に染み込ませます。1分後にワイパーの重量を測定します。結果は、1平方メートルあたりの吸水量(単位:ml/m2)で表します。[IEST-RP.CC004.3, Section 8.1 (Modified)]

吸水効率

この計算値は、他のワイパーと比較して対象ワイパーの吸水効率がどのくらいかを示したものです。結果は、ワイパー1グラムあたりの吸水量(単位:ml/g)で示されます。[IEST-RP. CC004.3. Section 8.1 (Modified)]

吸水速度

この試験は、ワイパーの最大吸水量の半分を吸収するために要する時間を測定します。結果は秒数で示されます。[IEST-RP. CC004.3.Section 8.2 (Modified)]

不揮発性残留物に関する試験

不揮発性残留物

バークシャーでは、脱イオン水とIPA(イソプロピルアルコール)を使用して不揮発性残留物のデータを収集しています。結果は、ワイパー1平方メートルあたりの溶出物(単位:グラム)で示されます。[IEST-RP.CC004.3, Section 7.1.2]

金属イオン

脱イオン水に溶出したイオンを、イオンクロマトグラフィを使用して分析します。結果はppmで示されます。[IEST-RP.CC004.3, Section 7.2.2]

ボンド紙の試験方法

当社では、清浄度管理の専門家がもっとも重要と考えるボンド紙の特性を試験しています。採用している試験方法は、製品開発と品質保証にとって不可欠であり、すべての試験方法は、IEST(Institute of Environmental Sciences and Technology:米国環境科学技術研究所)、ISO(International Organisation for Standardisation:国際標準化機構)およびTAPPI(Technical Association of the Pulp and Paper Industry:紙パルプ技術協会)の推奨事項と規格に基づいています。

バークシャー社のボンド紙試験は以下のとおりです。

重量と厚みに関する試験

重量の測定

ボンド紙の既定サイズのサンプル重量を測定し、結果を平方メートルあたりのグラム数(単位:g/m2)で表します。[TAPPI T-410]

厚みの測定

デジタルマイクロメーターを用いて、ボンド紙1枚の厚さを測定します。結果は、ミクロン(単位:µm)で示されます。[TAPPI T-411]

発塵、脱落繊維に関する試験

脱落繊維

ボンド紙のサンプルを水の入ったトレイに入れ、1分間、水にさらします。水中に放出された脱落繊維をフィルターで濾過し、繊維数を顕微鏡で測定します。結果は、「ボンド紙1平方センチメートルあたりの100µm以上の繊維数」で表されます。[IEST-RP.CC020.2]

発塵

ボンド紙のサンプルを水の入ったトレイに入れ、1分間、水にさらします。水中に放出された粒子を液中発塵カウンターで測定します。放出された粒子の総数をボンド紙サンプルの面積で除算します。結果は「ボンド紙1平方センチメートルあたり0.5µm以上の発塵数」で表されます。[IEST-RP.CC020.2]

不揮発性残留物に関する試験

不揮発性残留物

バークシャーでは、脱イオン水とIPA(イソプロピルアルコール)を使用して不揮発性残留物のデータを収集しています。結果は、ボンド紙1平方メートルあたりの溶出物(単位:グラム)で示されます。[IEST-RP.CC020.2]

金属イオン

脱イオン水に溶出したイオンを、イオンクロマトグラフィを使用して分析します。結果はppmで示されます。[IEST-RP.CC020.2]

引き裂きや破裂に関する強度

引き裂き試験

ボンド紙を引き裂くのに必要な力を、サンプルの幅と長さにわたって測定します。結果はミリニュートン(単位:mN)単位で示されます。[ISO 1974:2012]

破裂試験

ボンド紙を破裂させるのに必要な圧力を測定し、結果はキロパスカル(単位:kPa)で示されます。[ISO 2758:2014]